パラサイティック・ペリドット

ルース商品一覧

ペリドット > パラサイティック・ペリドット

商品並び替え:

宝石名：パラサイティック・ペリドット（Pallasitic Peridot）　組成：(Mg,Fe)2SiO4
「パラサイト（パラス石）」は、地球に飛来してきた隕石の中で、約1％しか存在しない大変希少な隕石（分類名）です。1749年にロシアのクラスノヤルスク近郊で発見された隕石を調べたドイツの博物学者、ペーター・ジーモン・パラス（Peter Simon Pallas）に因んで名付けられました。金属部の鉄ニッケル合金中に、石質部のケイ酸塩鉱物が点在する様に含まれる石鉄隕石で、通常、このケイ酸塩鉱物はペリドット（オリビン）の結晶であり、この結晶部分をカットしたものがパラサイティック・ペリドット（パラサイティック・オリビン）と呼ばれています。
　パラサイトより分離したペリドット（宇宙由来のペリドット）には、針状もしくは褐色皿状のインクルージョンが含まれることがありますが、全ての石に含まれているわけではなく、また基本的な宝石学的特性は地球上のペリドットとなんら変わりないため、識別することは困難でした。しかしながら、最近の研究では、“宇宙由来のペリドット”は、微量元素として含まれるニッケル（Ni）の量が著しく低く、“地球上のペリドット”と識別が可能ということがわかりました。
　主なパラサイト隕石として、イミラック隕石（チリ）、エスケル隕石（アルゼンチン）、ブラヒン隕石（ベラルーシ）、セイムチャン隕石（ロシア、マガダン州）、ブレンハム隕石（アメリカ、カンザス州）、フカン隕石（中国、ウイグル地区）等が知られています。

登録アイテム数: 2件

説明付き一覧写真のみ一覧